東京都町田市のメロンパン専門店 BonDanishさんからオーダー頂いた、ままごとキッチン型の対面販売用のショーケースを納品してきました。
製作したサイズは、幅1795×高1147×奥600ミリ、仕上げのカラーはパイン色です。
今まで使っていたショーケースと入れ替えになるため、万が一入らないといけないので、元からあったショーケースのサイズから、少しクリアランスを設けたサイズで製作しています。寸法に微妙な端数があるのはその為です。
今回のショーケースで特に目を引くのは、このデザイン。ショーケースの下台部分のお客様側をままごとキッチンみたいにしたいと言うご要望がありまして、それは面白いと思い、ちょっとワクワクしながら、頑張って設計をしてみました。
ハートのくり抜きの収納扉、オーブン、引き出し、グリル、コンロつまみ、タオル掛け、お店のオーニングシェードのような波型もどこかに取り入れられないか?ということで、巾木に波飾りも取り入れてみました。ケース部分と下台部分の奥行を変えたデザインとも相まって、全体的なバランスも良く、文句なしの見た目に仕上がったと思っています。
ガラスショーケース部分の内高は約520ミリで、角度の変えられるブラケットで受けた棚板が1段入っています。
天板下と棚板下には暖色系のLED照明が付いています。
上部ショーケース部分の店内側(店員側)は引き違いのガラス扉になっていて、その下の部分はストックになっています。
補足ですが、店内側が収納になっているので、ままごとキッチンの扉とかは飾りで付いているだけなので開きません。
設置は当社から2名、お店の方2名の大人男4人で作業を行いました。もちろん事前に荷下ろし・設置のお手伝いのお願いをした上での作業になります。
木製の家具なので水に弱く、雨に濡れる外装には使用できませんが、屋根が出ていたり、横壁から奥まった位置に設置するなど、基本的には雨は当たらないということで、今回外装面に設置しています。
ここで、参考までに打ち合わせから納品まで、どのような流れだっのかを、メールを引用しながら皆さんにご紹介したいと思います。
『はじめまして。
櫻井と申します。
突然のメール失礼致します。
東京町田でパン屋の営業をしております。
実店舗をもちながら、ECサイトへの出展もしています。
今回店の内装をするのにショーケースも入れ替えようかと緩く考えていましたところ、こちらのサイトを目にし、入れ替えの決意を致しました。
是非うちの店にショーケースを作っていただけないでしょうか。
現在あるショーケースは横幅180cm高さ約116cmになります。
テイクアウト専用のパン屋になります。
ご検討宜しくお願い致します。櫻井』
「櫻井様
この度はお問い合わせいただき誠にありがとうございます。
当社の作る作品でよかったら、ぜひ製作させてほしいです。
現在お使いのケース横1800×高1160mmと同サイズの場合のお値段を、参考までにお知らせいたします。
ケース ¥***,***
配送費用¥**,***
消費税¥**,***
———————–
合計 ¥***,***
(LED照明付きの場合は ¥***,***の割り増し)
新しく作りたいケースの、サイズやご要望が決まっていましたら、その仕様に合わせたお見積りをいたしますので、ご連絡ください。
こんなようにできますか?等の質問があれば、ご相談やアドバイスができると思いますので、お電話ください。
よろしくお願いいたします。」
『メールありがとうございます。
新しく作りたいケースのサイズは幅1800×高さ1115×奥行き60です。
1枚目に現在使用しているショーケースの写真を添付いたします。
又2枚目には新しく作りたいケースのイメージ画像を添付いたします。
商品棚は2段を予定しています。(3段目から下は西日が入る為です)
又3段目から下は収納庫として利用したいです。
お客様側は板張りとし、子供が使うキッチンをイメージしています。
ハートの切り抜きを付けたりガスのスイッチやオーブンがあるような扉をつけたりしたいです。
是非よろしくお願いいたします。
一度打ち合わせがてら見学にいかせていただいても大丈夫でしょうか。』
ということで、一度対面で打ち合わせを行うことになりまして、そこで、現場・既存ショーケース・設置場所の状況などの状況と、新しく作るショーケースのご要望などをヒアリングしながら、大まかな素案と設置の方法などを打ち合わせしています。
その後は、メールと電話で細かな打ち合わせを数回繰り返し、納品という流れになっています。
基本的な形のショーケースのオーダーでしたら、メールのみで打ち合わせを済ませられるのですが、メールのみの打ち合わせだと、微妙なニュアンスや専門的なことを文章で説明するがとても大変なんですよね。なので、今回のような特殊なケースの場合に、対面の打ち合わせができるのは、その場でスケッチを描いたり、一緒に資料を見たり、微妙なニュアンスを伝えられるので、お互いにとても楽で助かるしありがたいんですよね。
今回は、東京都町田市のメロンパン専門店 BonDanishさんからオーダー頂いた、ままごとキッチン型のショーケースのご紹介でした。