多くの人々に助けられパン屋さんのガラスケース無事納品完了

パン屋さんのガラスショーケース

大阪府吹田市千里山東にオープンするパン屋さん「NIJUGO」さんへ、販売用のガラスショーケースの納品に行ってきました。

今回はパイン材を使用した家具ではなくメラミン化粧板を使用して製作したガラスショーケースで、幅3.6mのとても大きく立派なケースです。

設置場所は大阪府で制作担当の当社は愛知県、打ち合わせの時、3600mmのガラスショーケースを一本で製作するか?1800を二本で製作するか?と言う話も出ましたが、お施主様は3600を一本で作りたいと、思いは固まっていました。

製作事態は何ら問題はありません。ただ問題はガラス工事です。出来ることならば木部を工場(こうば)で作り、現場に搬入してからガラスの取り付け工事を行いたいのですが、当社のような小さな木工所では、大阪のガラス屋さんの知り合いもいませんし、愛知から大阪まで行って施工をお願いするにも経費が限られています。

仮に現場でガラス工事ができたとしても、また次の問題があり、色々な工事と並行して現場が進んでいるわけで、そのタイミングによっては、接着が固まるまでの間に人や物が触ってしまい接着がずれてしまったり、コーキングや接着面に舞っているほこりが付いてしまうなどのリスクが出てきます。

工場でガラスショーケースを完成させて運ぶにも、それはそれで問題があり、搬出入の時に持ち上げたり台車に乗せて移動する時にねじれた力が加わりガラスの接着面が切れてしまったり、輸送中の振動や段差の乗上などの衝撃でガラスが割れてしまうなどのリスクがとても大きくなります。

じゃあ何が正解なのかと言いますと、「地元の業者さんに手配する」これが普通です。でも当社をご指名してくださったので、できる限りのことを精一杯頑張りました。

 

さて、今回のブログでお話ししたいのは、製作についてではなく、搬出入のお話し。パン屋さんのガラスショーケース搬入の様子

ここまでのお話しで、様々な問題があると言うことをお伝えしましたが、もう1つ大変な問題があります。「それは重さ」です。木部だけ、ガラス1枚ずつの状態なら2~3人で運べる重さなのですが、それがひとつの家具として完成すると、その総重量は≒250㎏程度にもなるんです。

250㎏のガラスショーケースを何人で運ぶか?単純に重さを人数で割れば計算は出来ますね。最低でも6人、できれば8人、可能ならばもう少し人を集めたいところです。

配送先の大阪の現場ではお施主様が声をかけてくださっているので、電気屋さんや設備屋さんなど工事に来ている沢山の業者さんが搬入のお手伝いをしてくれました。設備屋さんなどは慣れているのでとてもスムーズに搬入することが出来ました。

当社から搬出する時の方が人手が全く足りず困っていたのですが、前隣りの金型屋さん、アクリル屋さん、サッシ屋さん、同業の木工所に職人さん、多くの人に今度大きく重い家具の搬出があるので力を貸してほしいとお願いをしたところ、なんと総勢13人もの人が集まってくれて搬出の手を貸してくれました。

普段からこのようなお付き合いをしているわけでもなく、こちらからの都合のいいお願いなのに、会社ぐるみで応援に来てくれるなど、こんなにも多くの人々が力を貸してくれるなんて、どれほど恵まれているんだ、どんだけ幸せな事なんだと、嬉しさと感動で涙が出そうでした。

お手伝い下さった皆様、ありがとうございました。無事にガラスショーケースの納品を終えることが出来ました。ここに心からのお礼と報告をいたします。
特に搬出を手伝ってくださった皆さま、ありがとう以上に嬉しかったです。本当にありがとうございました。

パン屋さんのガラスショーケース配送固定法